相談者 | 60代男性 / 北九州市在住 |
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事故態様 | 車対車 |
傷病名 | なし(物損被害のみ) |
サポート結果 | 有利な過失割合での解決 |
事故発生からご依頼まで
北九州市在住の60代の男性が、自動車を運転して直進中、隣の車線から車線変更してきた車両と接触する事故被害にあいました。
幸い、お怪我はありませんでしたが、過失割合について、相手方と交渉が進まず、お互いの主張が平行線のまま解決の見通しが立たないとのことでした。
ご相談時の資料を前提にすると、相談者2割:相手8割程度の過失割合が妥当ではないかと思われましたが、相手方は、相談者4割:相手8割を主張しており折り合いがつかないとのことでした。
弁護士の活動
示談による早期解決を希望していたため、相談者も一定程度は譲歩するとのことだったため、当方から、相談者3割:相手7割の過失割合での解決案を書面で相手方に提示しました。
相手方の回答を待っていたところ、なにも回答がないまま、いきなり相手から訴訟を起こされました。
相手から提出された訴状を確認したところ、相手の主張は、こちらの過失が10割、しかも相手は怪我をしたため、怪我に対する慰謝料等も支払えという内容でした。
上記主張に対し、こちらは、示談交渉時に提案していた3:7の解決案を撤回するとともに、相手がこの事故で怪我をしたこと自体も争うことにしました。
弁護士が関与した結果
地方裁判所の判決にて、当方の言い分が認められ、過失割合は相談者1割:相手9割とこちらに大幅に有利な過失割合に変更されるとともに、相手がこの事故で怪我をしたという主張も排斥されました。
相手は地方裁判所の判決を不服として高等裁判所に控訴しましたが、高等裁判所でも当方の主張が認められ、相手の控訴は棄却されました。
弁護士の所感
示談交渉段階で、大幅に譲歩した上で解決案を提示しましたが、相手からは回答がないまま訴訟を起こされました。
相手の主張の矛盾点や不自然な点等を丹念に主張立証したところ、当方の言い分が全面的に認められることとなりました。
なお、この事件は交通事故や保険問題に特化した裁判例の情報誌である、「自動車保険ジャーナル」に掲載されました。
今後も、より多くの知識・経験を得ることで、被害者本人とそのご家族の負担を少しでも取り除くことに尽力していきます。
自保ジャーナル
※当方はY側です。