相談者 | 女性(70代) / 北九州市在住 / 兼業主婦 |
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事故態様 | 歩行者対車 |
傷病名 | 左急性硬膜下血腫、後頭骨骨折、肺挫傷 |
後遺障害等級 | 12級13号→異議申立→7級4号 |
サポート結果 | 異議申立で後遺障害7級認定・適切な賠償金獲得 |
主な損賠項目と賠償金額
傷害慰謝料 | 200万円 |
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後遺障害慰謝料 | 1000万円 |
後遺障害逸失利益 | 1150万円 |
休業損害 | 300万円 |
最終支払額 | 2650万円 |
事故発生からご依頼まで
70代の北九州市在住の女性が、青信号で横断歩道を歩行中、後方から右折してきたダンプカーに衝突されるという交通事故に遭われました。
女性はこの事故で、左急性硬膜下血腫、後頭骨骨折、肺挫傷などの重傷を負われ、治療を余儀なくされました。
なお、過失割合は被害者0:加害者100とのことでした。
ご相談時は、すでに相手方の保険会社が後遺障害の申請を行い12級13号と認定されており、当該等級の後遺障害が残ったことを前提として、自賠責分を含み、450万円程度の示談金が提示されていました。
事故に遭われてから仕事に復職できないまま退職し、家事全般も行えなくなってしまったため、提示されている示談金が適切であるのかとご相談いただき、ご依頼いただくはこびとなりました。
弁護士の活動
ご本人様の現在の症状を聞き取ったところ、後遺障害12級13号という認定内容に疑問が出たため、本当に12級という認定結果が妥当なのかの検証からスタートしました。
相手方の保険会社から書類一式を取り寄せ、事故の状況や治療の内容などを検討した結果、被害者の後遺症が適切に評価されていないと判断しました。
依頼者にもご説明のうえ、医師から新たに診断書を作成してもらうなどして、まずは後遺障害の異議申し立てを行いました。
必要書類をすべて集め、後遺障害の異議申し立てを行ったところ、等級内容が見直され、後遺障害7級4号を獲得することができました。
上記等級を前提に改めて保険会社と示談交渉を行ったところ、当初の提示額450万円を総額2650万円まで増額することで示談が成立しました。
弁護士が関与した結果
ご相談時、被害者本人と被害者の夫から、事故前後の生活状況などについて細かく話を聞いてみると、高次脳機能障害が残存しているのではないかと疑いました。
受任後、相手の保険会社から診断書等の資料一式を取り寄せてみると、高次脳機能障害についてきちんと診断がなされていないように見受けられました。
そのため、主治医の先生のご協力の下、被害者の症状について改めて医証を揃え異議申し立てを行った結果、無事に実態に見合った後遺障害の認定を受けることができました。
その後の示談交渉も、異議申し立てで覆った等級を前提にスムーズに交渉がまとまりました。
ご依頼から解決(示談完了)まで5か月と早期に解決ができた点も良かったです。