相談者 | 60代男性 / 福岡市在住 / 個人事業主 |
---|---|
事故態様 | 車対車 |
傷病名 | 頚椎捻挫、腰椎捻挫 |
サポート結果 | 後遺障害12級認定 |
主な損賠項目と賠償金額
傷害慰謝料 | 78万円 |
---|---|
後遺障害慰謝料 | 272万円 |
後遺障害逸失利益 | 258万円 |
後遺障害保険金 | 224万円 |
休業損害 | 43万円 |
総賠償額 | 654万円(自賠責保険金含む) |
事故発生からご依頼まで
福岡市に住む60代の男性が、普通乗用車を運転していたところ、信号待ちで停車中に後方から追突される事故に遭いました。
事故当日、整形外科で頚椎捻挫と腰椎捻挫と診断されましたが、特に首から肩にかけての痛みと手のしびれが強く、仕事にも大きな支障が出ていました。
幸いにも、男性の知人が以前に当事務所に相談していたことがあり、その紹介を受けて弊所に相談に来られました。
今後の治療や後遺障害申請、仕事への影響を考慮した賠償金の適切な獲得について相談したいという意向があり、当事務所に依頼されることとなりました。
当事務所の活動
ご依頼いただいたのが事故から約3か月が経過した頃でしたので、男性には引き続き治療に専念していただくようお伝えしました。
その後、約5か月が経過した時点で、相手方の保険会社から治療費対応終了の通知がありましたが、首から肩にかけての痛みやしびれは改善されていなかったため、治療継続を求めて交渉を行いました。
結果、治療期間の延長が認められ、治療を継続した後、事故から約6か月後には医師から「症状固定」の判断が下されました。
そのため、後遺障害診断書など必要な書類を揃え、内容に問題がないかをしっかり確認してから後遺障害申請を進めることになりました。
当事務所が関与した結果
後遺障害申請の結果、頚椎捻挫による両手のしびれや手指の運動障害などが「局部に頑固な神経症状を残すもの」として認定され、12級13号の後遺障害等級が認められました。
その後、保険会社との示談交渉に進みました。
主な争点は、逸失利益の基礎収入と労働能力喪失期間でした。
男性は個人事業主で収入が不安定だったため、証明が難しい状況でしたが、事故前年の職業別平均賃金を基礎収入として認めてもらうことに成功しました。
また、相手方保険会社は労働能力喪失期間を5年と主張していましたが、交渉の結果、8年という期間で合意を得ることができました。
弁護士の所感(解決のポイント)
今回の事案では、事故による後遺障害が大きかったため、症状の詳細を慎重に検討しました。
元々持病があったことから、事故との因果関係を証明する必要がありましたが、最終的に通常の12級の後遺障害認定に見合う金額で解決することができました。
ご本人と綿密に打ち合わせを重ね、訴訟を回避して示談で納得のいく賠償金を獲得できたことが、今回の解決の大きなポイントです。