被害者 | 福岡市在住の60代男性 / 職業:無職 |
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傷病名 | 急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血及び脳挫傷、高次脳機能障害等 |
後遺障害 | 1級1号 |
解決内容 | ・裁判により総額1億4,000万円の補償を受けることで和解成立 |
事故態様
60代の福岡県在住の男性が、信号機のある交差点を青信号にしたがって横断歩道上を横断していたところ、交差点内を通行してきた車両に衝突され、頭部を強く打ち、意識不明の重体となりました。
ご相談内容
事故後間もなく、医師から「回復は困難で重大な後遺症が残るだろう」との話があり、被害者のご家族の方々が、今後の治療や補償、相手方保険会社との対応等について不安になり、ご相談に来られました。
当事務所の活動
被害者の方は、懸命にリハビリを続け、ご家族も被害者に寄り添い、サポートをしておられました。
当事務所もその間、被害者の方が治療に専念できるよう、保険会社との交渉をすべて行い、また、今後の補償を見据えて証拠の整理などを随時行っていきました。
その後、これ以上の著明な回復は認めないと判断されたため、後遺障害の申請を行い、最も重い1級の後遺障害に認定されました。
後遺障害認定後、相手の保険会社と補償の交渉を行いましたが、保険会社からの提示金額は妥当な金額には程遠いと考えられたことから、民事裁判の訴訟を行うこととなりました。
裁判では、概ねこちらの主張が認められ、将来の介護費用や介護のための自宅改造の費用などを含めて総額1億4,000万円での和解が成立しました。
弁護士桑原淳の所感
事故に遭うまで平穏で穏やかに過ごされていた被害者とご家族の皆様の生活は、この事故で一変しました。
また、この事故の加害者の対応もとても誠実なものとは言えず、被害者だけでなくご家族の心情には察しても余りあるものでした。
最終的には補償という形で加害者との関係に決着をつけなければなりませんが、そこに至る過程の中で、できるだけ被害者とそのご家族に寄り添ってサポートしていくことを念頭におきながら取り組みました。