相談者70代男性(無職※年金受給者)/ 福岡県大野城市在住
事故態様車対バイク
傷病名右肩鎖関節脱臼、右肩腱板断裂

主な損賠項目と賠償金額

傷害慰謝料約145万円(裁判基準の95%)
後遺障害慰謝料約276万円(裁判基準の95%)
入院雑費2万4000円(裁判基準満額)
過失25%→15%
総賠償額約340万円(治療費除く)

事故発生からご依頼まで

弁護士桑原淳
福岡県大野城市在住の70代の男性が自転車に乗ってT字路にさしかかったところ、右側から直進してきた車に衝突されるという交通事故に遭われました。

この事故により、男性は右肩鎖関節脱臼、右肩腱板断裂の怪我を負われました。

事故から約1か月後、以前当事務所にご依頼いただいたご子息が当事務所にご連絡くださり、数日後にお父様とお二人でご相談にお越しいただきました。

被害者の自動車保険に弁護士費用特約がついていたため、その場でご依頼となりました。

弁護士の活動と関与した結果

本件は公務災害という特殊な交通事故であったため、ご依頼いただいた当初は相手の保険会社を含めどこも治療費の支払いなどの対応がされておらず、依頼者自身で治療費を立て替えているという状況でした。

そのため、ご依頼いただいてからすぐ当事務所が役所などとやり取りを行い、約1週間ほどで治療費の支払いを受けられるように手はずを整えました

また、保険会社の担当者も公務災害の対応が初めてで、どうしていいかわからない状況であったようなので、保険会社と役所とのやり取りにも間に入ってフォローを行い、依頼者が治療に専念できる環境づくりに努めました

過失について

当初、保険会社は「依頼者の過失は25%である」と主張をしていましたが、当事務所で事故状況のわかる書類を取り寄せて意見書を作成し、それをもとに現場検証が行われました。

その結果、当事務所の主張が認められ、依頼者の過失は15%に修正されました。

治療期間について

事故から5か月が経過する頃、保険会社から症状固定の打診がありました。

しかし、本件はむちうち等ではなく、腱板断裂と診断されており、症状固定まではまだかかることが予想されたため、保険会社に怪我の程度の酷さがわかる画像を送付するなどし、治療期間の延長が認められました。

最終的に事故から約9か月後に症状固定となり、4か月の延長に成功しました。

後遺障害の申請から示談まで

症状固定後、後遺障害診断書などを揃え、後遺障害申請を行った結果、12級5号の後遺障害の認定を受けることができました。

認定後、保険会社との示談交渉に移り、入院雑費は裁判基準の満額、傷害慰謝料・後遺障害慰謝料は裁判基準の約9.5割と、裁判を行った場合とほぼ同等の金額が補償されることで示談解決となりました。

過失と治療期間はどちらも賠償額に大きく影響があるものですので、示談交渉前に依頼者に有利なかたちで認められたことも適正な賠償額を得られた要因の一つだと思います。

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