相談者 | 80代女性 / 福岡市在住 / 無職 |
---|---|
事故態様 | 歩行者対車 |
傷病名 | 急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血、外傷性脳挫傷、後頭骨骨折、右側頭骨椎体骨折、左肘頭骨折、両側膝蓋骨骨折、左大腿骨内顆骨折、右脛骨高原骨折等 |
サポート結果 | 後遺障害等級認定サポートにより2級1号認定(高次脳機能障害)、民事調停で約2583万円獲得 |
主な損賠項目と賠償金額
傷害慰謝料 | 245万円 |
---|---|
後遺障害慰謝料 | 2370万円 |
成年後見費用 | 101万円 |
総賠償額 | 約2583万円 |
事故発生からご依頼まで
福岡市在住の80代の女性が道路を歩いていたところ、右折してきた車に衝突されるという交通事故に遭われました。
女性はこの事故で頭部を強く打ち、緊急搬送された病院で急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血、外傷性脳挫傷、後頭骨骨折、右側頭骨椎体骨折、左肘頭骨折、両側膝蓋骨骨折、左大腿骨内顆骨折、右脛骨高原骨折等と診断され、即日入院となりました。
女性のご親戚が過去に当事務所にご依頼いただいていたため、今回もお願いしたいとご依頼いただきました。
弁護士の活動
ご依頼時、被害者の方はまだ入院中でしたので、治療に専念いただきました。
幸い、女性は会話ができるまで回復されました。
しかし、交通事故前に比べて認知症の症状が進んだように感じるとご親族よりご連絡いただきました。
そこで、事故前後でどのような変化があったかを詳細にメモをとるようにアドバイスをおこないました。
その後も懸命に治療を続けられたものの、被害者ご自身で身の回りのことを行うことが難しい状況が続き、これ以上は治療を続けても症状が改善しないと判断されたため、症状固定となりました。
弁護士が関与した結果
症状固定後、残存した症状を確認させていただき、後遺障害申請へと進みました。
その結果、脳外傷による高次脳機能障害や身体性機能障害が残存しているため、「神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの」として後遺障害2級1号が認定されました。
認定後、保険会社との交渉に移りましたが、ご親族や成年後見人から早期解決を希望するという意向があったため、示談交渉には重きをおかず、早い段階で交渉を打ち切り民事調停へと移行しました。
ご親族・成年後見人と打ち合わせの上、請求内容を絞って争点になりそうなものを少なくした結果、調停申立から約4か月でスピード解決することができました。
本件の場合、通常の裁判であれば最低でも1年以上の時間を要した可能性が高く、調停手続きを選択することで、解決までのスピードはもちろん、適正な賠償金を獲得することができ、ご親族の方々の希望に沿うことができたと思います。