主な損賠項目と賠償金額

事故発生からご依頼まで

福岡市在住の80代の女性が、横断歩道のない交差点を自転車で横断中、右折してきた車に衝突されるという交通事故に遭われました。

女性はこの事故で頭を強く打ち、搬送先の病院で脳挫傷、左大腿部開放創、急性呼吸不全、頭蓋底骨折、気脳症、頭蓋骨骨折等と診断され、医師から治療の施しようがない状態と言われ、お亡くなりになりました。

ご遺族から、「保険会社から連絡が来ることになっているが、どう対応すればいいのか、これから何をすればいいのかが全くわからないので教えて欲しい」とお問い合わせいただき、ご相談のうえご依頼いただくこととなりました。

弁護士の活動

ご依頼後、連絡手段をLINEにすることでご遺族の方々が気軽に質問したり資料を送付いただけるようにしました。

加えて、相続人が複数いたため、LINEグループも作成し、全員と情報を共有できる体制を整えました。

また、保険会社との示談交渉に向けて資料を集めることと並行し、ご遺族が加害者に対して抱いている感情を保険会社と加害者に伝え、誠意ある対応をしてもらえるように働きかけました。

その後、資料の精査が終わった段階で示談交渉へと移りました。

なお、葬儀費用など高額の立替については示談交渉前に保険会社に連絡し、精算を依頼することで経済的な負担を取り除くように努めました。

弁護士が関与した結果

示談交渉では、交渉開始前にこちらの心情を伝えていたこともあってか、当初予想していた以上の賠償金額を提示されました。

金額の大きな事案の場合、加害者側の主張と折り合いがつかず裁判へ移行することも多い中、本件では裁判した際に補償されると予想された金額と同等の金額を支払うことで合意ができたため、示談解決を選択することとなりました。

裁判となると解決まで長期化することも多いため、示談で解決に至ったことで、ご遺族の方々の制菌的な負担も軽減できたことと存じます。

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