20代男性のバイク事故で、足関節の可動域制限につき後遺障害10級認定・示談交渉で2060万円が補償された事例

弁護士桑原淳

福岡市在住の20代の男性会社員が原付バイクで走行中、コンビニに入るために渋滞している車両の間を進入してきた対向車両に衝突するという交通事故に遭われました。

男性はこの事故で右足がバイクのハンドルと加害者の車両に挟まれてしまい、救急搬送先の病院で右足関節脱臼粉砕骨折と診断され、プレートで固定する手術を受けることになりました。

事故から2か月ほどの入院を余儀なくされ、リハビリを継続していたものの、半年ほどが経過しても骨が完全にくっつかず、痛みが残っており、可動域も制限があったことから今後の治療や後遺障害の申請について相談いただき、ご依頼いただくはこびとなりました。

ご依頼いただいた時点では骨が完全に癒合しておらず、治療が必要な状況でしたので、まずは治療に専念いただきました。

その間、事故の状況やこれまでの治療の内容や症状の経過がわかる資料を取り寄せ、状況把握に努めました。

事故から1年以上リハビリと経過観察を継続いただいた後、プレートの抜釘手術を受け、その後さらに約1か月リハビリを継続していただきました。

残念ながら右足関節の疼痛や動かしづらさが残った状態で症状固定となりました。

症状固定後、後遺障害に必要な資料を揃え、後遺障害申請へと移りました。

その結果、右足関節の脱臼粉砕骨折後の右足関節の可動域制限について、「可動域が健側（左足関節）可動域角度の1/2以下に制限されている」ことから、「1下肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの」として10級11号と認定されました。

認定後は10級11号の結果を踏まえたうえで保険会社と示談交渉を開始しました。

数回の交渉を経て、傷害慰謝料は裁判基準の95%、後遺障害慰謝料は裁判基準の満額での回答を得ることに成功し、治療費を含む2060万円が補償されることで示談解決となりました。

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