相談者女性(当時60代) / 福岡市在住 / パート・年金受給者
事故態様歩行者対車
傷病名死亡
サポート結果適切な家事労働逸失利益の認定

主な損賠項目と賠償金額

死亡慰謝料約2200万円
逸失利益約2814万円(家事労働逸失利益:約2142万円・年金逸失利益:約672万円)
遺族固有の慰謝料約200万円(相続人1名あたり)
葬儀関係費約98万円
最終支払額約5686万円

事故発生からご依頼まで

弁護士桑原淳

福岡市在住の当時60代女性が交差点の横断歩道を青信号で横断中、左折進入してきた車に衝突される交通事故に遭われました。

女性は、外傷性くも膜下出血・横隔膜損傷・骨盤輪骨折等の大怪我を負い、緊急搬送先の病院で亡くなられました。

事故から1週間ほど経過した頃、相手の保険会社と話すことを相当な負担に感じられたご遺族がその後の対応をお願いしたいと当事務所にご相談いただき、ご依頼いただくはこびとなりました。

弁護士の活動

ご依頼後、すぐに保険会社に弊所が代理人となった旨を通知し、連絡窓口を一本化しました。

また、ご遺族は手続きに必要な戸籍の取得や葬儀等で多額の支出が必要になり、突然ご家族を失った悲しみに加え、金銭的にも苦しい生活を強いられることが予想されたため、保険会社に葬儀関係費用と当面の生活費として100万円を支払うように交渉しました。

その後、交渉の準備段階で保険会社の対応に誠意が感じられず、死亡という結果も重大であったことから、ご遺族と相談のうえ、損害額の計算を行い、示談交渉を行うことなく裁判を提起しました。

裁判では、死亡逸失利益・死亡慰謝料が主な争点となりました。

被害者の方は高齢ではあったものの、仕事を掛け持ちしながら家計を支え、家事の一切を担っていた他、親戚やご友人の手伝いなども行われていました

そのため、裁判ではご家族や親戚・ご友人などから話を聞き、「逸失利益の基礎収入について、高齢であることを理由に年齢別女性平均賃金に減額するのではなく、全年齢女性平均賃金で計算した金額が認められるべき」と主張・交渉を行いました。

また、慰謝料についても被害者ご本人に加え、ご家族の慰謝料についても適正な金額が保証されるように主張・交渉を行いました。

最終的に、裁判所から家事労働部分の逸失利益については一家の支柱であったことが認められ、全年齢女性平均賃金での金額、慰謝料についても適正な金額での和解案が示されました。

和解案をご遺族に伝え、相談のうえ、判決には進まず、和解で解決に至りました。

死亡事故のご遺族は、突然ご家族を失った悲しみの中、葬儀や保険会社との連絡等、様々な対応を迫られます。

弁護士にご依頼いただくことで、保険会社対応をご遺族に変わって弁護士が行いますので、精神的にもご負担の軽減になるものと思います。

また、適正な慰謝料の算定や過失割合の有無・程度についても専門家である弁護士にご依頼いただくことで交渉を有利に進め、適正な補償を受けることができる可能性が高くなりますので、交通事故でお困りの場合は、是非一度ご相談ください。

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