相談者 | 男性:40代 / 北九州市在住 / 職業:会社員 女性:70代 / 北九州市在住 / 職業:主婦 |
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事故態様 | 歩行者対バイクの歩行者側 |
傷病名 | 男性:鎖骨骨折等 女性:腰椎圧迫骨折、腓骨骨折等5箇所骨折 |
後遺障害等級 | 男性:12級5号 女性:併合11級(事前認定) |
主な損賠項目と賠償金額
男性
傷害部分慰謝料 | 43万円→80万円 |
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後遺障害逸失利益 | 487万円 |
後遺障害慰謝料 | 93万円→261万円 |
総賠償額 | 643万円→850万円 |
女性
傷害部分慰謝料 | 82万円→120万円 |
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後遺障害逸失利益 | 288万円→403万 |
後遺障害慰謝料 | 135万円→420万円 |
休業損害 | 58万円→79万円 |
総賠償額 | 517万円→980万円 |
事故発生からご依頼まで
40代男性と70代女性の親子が徒歩にて赤信号停止をしていたところ、近くで車とバイクの衝突事故が起き、衝突の衝撃で飛ばされたバイクが信号停止中の被害者のもとへ飛んできてしまい、2人に衝突するという事故に遭われました。
被害者2名は、事故後、入院治療や通院リハビリを続けたものの、男性は骨折した鎖骨に著しい変形が残り、後遺障害12級5号の認定、女性は腰椎の骨折により脊柱に変形が残り、後遺障害11級の等級が認定されていました。
後遺障害等級が事前認定され、相手方保険会社から示談額の提示がありましたが、後遺症が残った状態での今後の生活などを考えたところ提示金額に納得できなかったため、できるだけ早く、弁護士基準で慰謝料等を請求して示談金を増額してほしい、とのことでご依頼いただきました。
弁護士の活動と関与した結果
ご依頼頂いたその日に、損害計算書を作成し、相手方保険会社へ当方の提示をお送りしました。
男性の損害については、主に傷害部分と後遺障害部分の慰謝料が争点となり、先方と協議を重ねた結果、傷害慰謝料及び後遺障害慰謝料ともに増額され、合計約207万円の増額となって、総額850万円で示談解決に至りました。
女性の損害については、ほぼ全面的に争点となりましたが、交渉の結果、当方の提示金額のほぼ満額近く、約463万円増額し、総額980万円で示談解決に至りました。
弁護士桑原の所感(解決のポイント)
今回は、お二人とも、変形障害という後遺障害の認定を受けています。
変形障害については、骨の変形それ自体では労働に支障を来たすものではないとして、逸失利益を否定されることがあります。
今回の被害者男性の場合、もともと相当額の逸失利益が提示されていたため、裁判をすると逆に金額が下がる可能性があったことから、慰謝料に争点を絞って相手方と協議を行いました。
また、被害者女性についても、裁判をすると逸失利益の点などで不利な損害認定になる可能性があったことから粘り強く示談交渉を重ねたところ、適正な補償額での解決に至りました。