| 相談者 | 男性(当時20代)/ 福岡市在住 / アルバイト |
|---|---|
| 事故態様 | バイク対車 |
| 傷病名 | 右脛骨骨幹部解放骨折 |
| 後遺障害等級 | 14級→異議申立→併合12級 |
| サポート結果 | ・異議申立により適切な後遺障害等級認定 ・示談交渉で適切な賠償金を獲得 |
主な損賠項目と賠償金額
| 傷害慰謝料 | 330万円 |
|---|---|
| 後遺障害慰謝料 | 290万円 |
| 後遺障害逸失利益 | 288万円 ※1 |
| 休業損害 | 314万円 |
| 総賠償額 | 約1322万円※2 |
※2 過失相殺後・自賠責保険金224万円含む金額
相談・依頼のきっかけ

福岡市在住の事故当時20代の男性がバイクで道路の左側を走行中、左側の建物から出てきた車と衝突する交通事故に遭われました。
この事故により右脛骨骨幹部解放骨折等のお怪我をされ、当初は別の法律事務所へ依頼されていましたが、担当弁護士との相性が合わず、不安を感じる場面が多かったことから、途中で依頼を解任されたとのことでした。
その後、新たに交通事故に詳しい弁護士を探される中で、たくみ法律事務所へお問い合わせをいただき、ご相談のうえ、ご依頼いただく運びとなりました。
たくみ法律事務所の活動
たくみ法律事務所にご相談いただいた時点で、事故日からすでに約5年が経過していました。
そのため、まずは過去の裁判例や法的な時効の問題を慎重に調査し、損害賠償請求を進めるうえで支障がないかを含め、全体の見通しを検討しました。
その後、後遺障害申請を行い、「局部に神経症状を残すもの」として後遺障害14級9号の認定を受けましたが、受傷内容や症状の程度を踏まえると、想定していたよりも低い等級での認定でした。
そこで、ご本人と十分に協議を行ったうえで、異議申立を行う方針としました。
異議申立にあたっては、まず後遺障害認定の見直しの可能性を探るため、専門の調査機関へ調査を依頼しました。
その結果、適切な資料を補充すれば、等級が上がる見込みがあるとの判断が得られました。
その判断を踏まえ、ご本人には再度医療機関での追加検査を受けていただき、あわせて、当事務所にてカルテなどの医療記録を取り寄せ、内容を精査しました。
それらの資料をもとに、弁護士が異議申立書を作成し、後遺障害等級について正式に異議申立を行いました。
たくみ法律事務所が関与した結果
当初の後遺障害申請では後遺障害14級9号の認定にとどまりましたが、異議申立により併合12級が認定されました。
この等級変更を前提として、相手方保険会社との示談交渉を進めた結果、最終的に850万円を補償するとの回答を得ることができました。
ご依頼者様にも内容をご確認いただき、十分にご納得いただいたうえで、示談による解決となりました。
弁護士の所感(活動のポイント)
自賠責保険による後遺障害認定は、必ずしも常に適切な評価がなされるとは限りません。
診断書の記載内容が不十分であったり、必要な資料が提出されていなかったりすることで、本来認められるべき等級よりも低い認定が出てしまうことも少なくありません。
そのまま認定結果を受け入れてしまうと、後遺障害慰謝料や逸失利益を含めた賠償額全体が、大きく低額になってしまいます。
弁護士が関与することで、認定結果の妥当性を一つひとつ検証し、不足している資料や追加すべき医学的根拠を整理したうえで、意味のある異議申立を行うことが可能となります。
もっとも、異議申立は、単に「納得できない」という理由だけで行っても、結果が変わることはほとんどありません。
後遺障害認定の判断基準を正しく理解し、認定機関が重視するポイントを踏まえた資料を追加することが極めて重要です。
たくみ法律事務所では、弁護士だけでは判断が難しい医学的専門性の高い部分についても、外部の専門機関と連携しながら検討を行い、後遺障害獲得に向けてできる限りのサポートを行っています。
後遺障害の認定結果に少しでも疑問を感じた場合には、早い段階で一度、交通事故に精通した弁護士へご相談されることをおすすめします。
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