後遺障害等級認定サポートで併合14級認定、示談交渉で325万円が補償された事例

事故発生からご依頼まで

弁護士桑原

福岡市在住の50代の女性会社員が車を運転し赤信号で停車していたところ、前方不注視の後続車から減速なしで追突される交通事故に遭われました。

トランク部分は大きくへこんでしまい原型をとどめていないほど事故の衝撃は非常に大きく、受診先の病院で頚椎捻挫・腰椎捻挫等と診断されました。

今後の治療で不安な部分が大きく、後遺症が残ってしまった場合の対応や保険会社との示談交渉等についてすべて任せたいとご相談いただき、ご依頼いただく運びとなりました。

ご相談いただいたのが事故から1か月経過した頃でしたので、まずは治療に専念していただきました。

治療中に定期的に経過確認をさせていただき、保険会社からも診断書を取り寄せて状況確認を行っていました。

事故から約5か月経過した頃、保険会社から治療の打ち切りを打診されたものの、まだ痛みが残っていた状況でしたので、延長交渉を行いました。

その結果、1か月の延長することができ、最終的に事故から約8か月後に症状固定となりました。

残念ながら症状が残存していたため、後遺障害診断書の作成を依頼・チェックを行ったのち、後遺障害申請へと進みました。

その結果、首と腰の症状につき「局部に神経症状を残すもの」としてそれぞれ後遺障害14級が認定され、それらを合わせ併合14級となりました。

後遺障害の認定後、保険会社との示談交渉へと進み、粘り強く交渉を行った結果、当初3年で提示されていた労働能力喪失期間を4年に延長し、傷害慰謝料・後遺障害慰謝料についても請求額に近い金額まで増額することができ、最終的に325万円の補償を受けることができました。

本件の場合、裁判に移行すると休業損害が減額されるリスクがあり、解決までの期間も長期化するなどデメリットのほうが大きかったので、依頼者様とも協議の上、示談での解決を選択しました。